指定管理料とは?算定の仕組み・委託料との違い・増額交渉のポイント

指定管理料とは?算定の仕組み・委託料との違い・増額交渉のポイント

指定管理者制度で公共施設を受託する際、「指定管理料」の仕組みを正確に理解しておくことが経営的に非常に重要です。人件費や光熱費が上昇する中、指定管理料の算定方法・委託料との違い・増額交渉の実務を解説します。

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目次

指定管理料とは

指定管理料とは、自治体が指定管理者(受託企業)に対して施設の管理・運営費用として支払う金額です。「指定管理費」と呼ばれることもあります。指定管理協定(基本協定・年度協定)に基づいて支払われます。

指定管理料と委託料(業務委託費)の違い

比較軸指定管理料業務委託費(委託料)
根拠地方自治法・指定管理協定委託契約書
包含範囲施設全体の管理・運営費用(人件費・維持費・光熱費等を含む)特定業務のコスト(清掃費・保守費など)
収入との関係利用料金制の場合、利用収入は受託者収入(管理料とは別)単純な役務提供の対価
リスク負担受託者がある程度のコストリスクを負う発注者がコストを確定して支払う

指定管理料の算定方法

指定管理料は公募時に「自治体の算定額(上限)」が提示される場合と、「提案額を事業者が提出する」場合があります。

算定の主要項目

費目内容
人件費施設管理スタッフ・常駐職員の給与・社会保険料
維持管理費設備点検・修繕・清掃・警備等の業務費
光熱水費電気・ガス・水道料金(施設規模による変動が大きい)
備品・消耗品費施設運営に必要な消耗品・備品の購入費
一般管理費本社管理費・経理・間接費の配賦分
業務委託費外注する設備点検・清掃等の費用
利益企業としての適正利益

利用料金制と管理委託制の違い

  • 管理委託制:施設の利用料収入はすべて自治体の収入になる。受託者は指定管理料のみで運営。コスト管理のプレッシャーが大きい。
  • 利用料金制:受託者が自ら利用料金を設定・徴収し、その収入を自社収入にできる。集客力がある企業には有利。指定管理料は減額・ゼロになるケースも。

指定管理料の課題:コスト上昇への対応

近年、最低賃金の継続的な引き上げ・光熱費の高騰・物価上昇により、固定された指定管理料では収支が成立しないケースが全国で発生しています。

指定管理料が不足する主な要因

  • 最低賃金の急速な引き上げ(年間4〜5%の上昇が続いている)
  • 電気代・ガス代の高騰(2022年以降、大幅に上昇)
  • 物価上昇による備品・消耗品・外注費の増加
  • 採用難による人材確保コストの増加

指定管理料の増額交渉:実務ポイント

協定書の「物価変動条項」を確認する

多くの指定管理協定には「経済情勢が著しく変動した場合に協議する」条項が設けられています。まず協定書を確認し、増額交渉の根拠となる条文を特定することが第一歩です。

収支の変化を数値で示す

「最低賃金○○円が○○円に上昇したことで人件費が年間○○万円増加した」「光熱費が前期比○○%増加した」など、具体的な数値で増加コストを説明することが交渉力につながります。

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