ウェビナー告知のすべて~確実に集客するための戦略と実践テクニック~

この記事のポイント
  • BtoBは1ヶ月前、BtoCは2〜3週間前を起点に段階的な告知スケジュールを組む
  • オウンドメディア・SNS・メルマガ・告知サイト・有料広告それぞれの役割を明確に分けて使い分ける
  • 共催ウェビナーを活用すると、自社ハウスリスト以外の新規層へリーチできる
  • 告知コンテンツは「誰が・何を得られるか」を数値と具体的成果で示す
  • リマインドメールを4段階で送ることで申込者の当日参加率が高まる
  • KPI設定→データ分析→改善のサイクルを回し、告知戦略を継続的に精度を上げる

「ウェビナーを開催しても参加者が集まらない」「告知はしているのに申込率が上がらない」。こうした悩みを持つ担当者は多い。ウェビナー開催数が増え続けている今、どれだけ内容が良くても、告知が弱ければ参加者は集まらない。問題の多くは告知のタイミング設定、媒体の選び方、メッセージの組み立て方にある。

本記事では、ウェビナー告知を確実に集客につなげるための戦略と実践方法を解説する。告知タイミングの設定から媒体選択・コンテンツ作成・効果測定まで、実務でそのまま使えるノウハウをまとめた。

目次

ウェビナー告知の基本戦略

告知タイミングの最適化

告知のタイミングは、ウェビナーの参加者数を左右する最重要変数だ。早すぎると忘れられ、遅すぎると社内調整が間に合わない。

BtoBウェビナーは開催1ヶ月前から告知を開始する。 企業の担当者が参加するには、上司への相談・スケジュール調整・必要であれば予算の確保が伴う。特に業務時間内に開催されるウェビナーは、1週間前の告知では申込を取りこぼす。

BtoCウェビナーや個人向けセミナーは2〜3週間前で十分だ。 個人の判断で参加を決められるため決定が速く、直前申込も多い。小規模ウェビナー(参加30名以下)なら1〜2週間前の告知でも集客は成立する。

ただし、どのタイプでも「1回の告知で完結する」という発想は捨てること。告知開始・中間リマインド・締切直前の3段階で継続的に接触することが、申込数を底上げする。

ターゲット設定と訴求ポイント

訴求力の高い告知メッセージは、ターゲット像が具体的であるほど書きやすくなる。「マーケティング担当者全般」ではなく、「従業員100名以下のIT企業で、デジタル広告の運用コストを下げたいと考えている30代の担当者」まで絞り込む。

ペルソナを設定したら、その人物が「今どんな課題を抱えているか」「ウェビナー参加後に何が変わるか」を具体的に列挙する。この作業が告知文のコアになる。

競合ウェビナーとの差別化も明確にしておく。講師の実績・独自のメソッド・特定業界への専門性など、自社ならではの強みを1〜2つに絞って告知文に反映させる。「どこにでもある内容」という印象を与えると申込率は落ちる。

告知メッセージの作成方法

告知文の構成はAIDA(注意→興味→欲求→行動)の順番が基本だ。冒頭で参加者の課題を突いて注意を引き、ウェビナー内容で興味をつなぎ、参加後の変化で欲求を喚起し、CTAで行動を促す。

冒頭の課題提示は具体的に書く。「マーケティングにお困りではありませんか?」では刺さらない。「月間のリード獲得数が目標の60%を下回っているのに、広告予算をこれ以上増やせない」くらいの解像度があると、ターゲットは「自分のことだ」と読み続ける。

参加メリットは抽象語で押し切らない。「スキルが向上します」ではなく、「本セミナーで紹介する3つの施策を実行することで、既存リストへのアプローチ効率が上がり、翌月以降の商談化率の改善が期待できます」のように、動詞と結果をセットで書く。

講師の実績紹介は信頼性の担保に直結する。資格・支援実績・メディア掲載歴などを1〜2行で具体的に記す。

CTAは「今すぐ申し込む」「詳細・申し込みはこちら」と明確に。ボタンや遷移先への迷いをゼロにする。

効果的な告知媒体の選び方と活用法

オウンドメディア活用のポイント

自社サイト・ブログ・メルマガといったオウンドメディアは、すでに自社に関心を持つ層へ届く媒体だ。申込率が高い傾向にある一方、既存訪問者以外へのリーチは限られる。

公式サイトでは、トップページの目立つ位置にウェビナー告知バナーを配置する。「お知らせ」欄への掲載だけでは見落とされやすい。専用ランディングページを用意し、開催概要・登壇者プロフィール・参加後に得られる成果・申込フォームを一箇所にまとめることで、離脱を防ぎやすくなる。

ブログ・コラムを運営している場合は、ウェビナーのテーマに近い記事の末尾に告知を差し込む方法が自然な流れで機能する。「マーケティング戦略」に関するウェビナーなら、関連記事を読んでいる読者はすでに課題意識を持っている。

過去参加者の感想・事例を掲載することで、初めて申し込む読者の不安を取り除く効果もある。

SNS告知で拡散力を高める方法

SNSは既存顧客以外の層に接触できる強みを持つ。ただし、プラットフォームによって向き・不向きが明確に異なる。

X(旧Twitter) はハッシュタグ3〜5個を使うことで、フォロワー外へのリーチが広がる。プロフィールのピン留めを活用し、開催期間中は常にウェビナー告知が目に入る状態を作る。

LinkedIn はBtoBウェビナーとの相性が特に高い。職種・役職・企業規模でターゲットを絞った精度の高い告知ができる。ウェビナーのテーマに関する専門知見を記事形式で投稿し、末尾に告知を差し込む方法が拡散性・信頼性ともに高い。

Facebook ではイベント機能を活用する。詳細情報の掲載と参加者のコミュニティ形成が同時にできる。Facebook広告と組み合わせることで、特定属性へのピンポイント配信も可能だ。

InstagramやYouTube は視覚コンテンツとの相性が高い媒体で、BtoCウェビナーや一般向けセミナーの告知に向いている。

メルマガ配信の効果的な手法

メルマガは告知媒体の中で最もコンバージョン率が高くなりやすい。すでに自社との接点がある読者へ届けるため、申込に至る距離が短い。

メルマガの告知形式は「告知型」と「Tips型」の2つに分けて使い分ける。告知型は開催情報を200〜300字で簡潔に伝えるもので、開催直前のリマインドや締切告知に向いている。Tips型はウェビナーのテーマに関する有益な情報を本文で提供し、末尾にウェビナーを紹介する形式で、開催の1〜2週間前の配信に適している。

件名は開封率を決める。「【残席わずか】売上を3割伸ばした施策を公開|〇月〇日開催」のように、数値・緊急性・具体的テーマを冒頭15文字以内に凝縮する。

BtoBウェビナーへの配信は、平日午前9〜11時または午後14〜16時が開封率の高い時間帯だ。月初・月末は業務が集中するため避けたほうが無難な場合も多い。

開封率・クリック率・申込率の3指標を毎回記録し、件名と配信時間のA/Bテストを繰り返して精度を高める。

無料で使える告知サイトの完全活用術

告知サイトの選び方とポイント

無料告知サイトの最大の強みは、「自社とまだ接点のない層」にリーチできる点だ。サイトを訪れるユーザーは何らかのセミナー・ウェビナーを探しており、参加意欲が高い。

サイトを選ぶ基準は「ユーザー属性と自社ターゲットの一致度」だ。IT・エンジニア向けウェビナーならTECH PLAYやconnpass、一般的なビジネスセミナーならPeatixやこくちーずプロ、マーケティング・経営者向けならセミナーズが適している。

以下に主要5サイトの特徴をまとめた。

サイト名主なユーザー層無料掲載向いているウェビナー
Peatix幅広いビジネス〜趣味○(無料イベントは無料)BtoB・BtoC問わず幅広く対応
こくちーずプロ幅広いビジネス層ビジネスセミナー全般
TECH PLAYIT・エンジニアIT・テクノロジー系
connpassエンジニア・開発者IT・開発系に特化
セミナーズ経営者・マーケター○(有料は手数料あり)マーケ・経営・ビジネス系

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SEO面での効果も考慮したい。Peatixやこくちーずプロは検索エンジンでの露出が強く、「ウェビナー テーマ名」で検索したユーザーが流入してくるケースがある。

掲載内容の最適化方法

同じサイトに複数のウェビナーが並ぶ中で、クリックを勝ち取るのはタイトルと冒頭の概要文だ。

タイトルは検索されやすいキーワードを含めつつ、参加者が得られる成果を明示する。「マーケティング戦略を学ぶ」ではなく「3ヶ月でリード数を2倍にするBtoBマーケティング戦略」のように、数値と成果を盛り込む。

概要文では「このウェビナーに参加することで〇〇ができるようになる」という価値提案を最初の2〜3文に置く。講師の実績・資格・過去の支援実績を具体的に記載することで、信頼性が増し申込率が上がる。

過去参加者の声や満足度データを掲載できる場合は積極的に活用する。「参加者アンケートで9割が満足と回答」といった定量データがあると説得力が高い。

複数サイトの使い分け戦略

複数サイトに掲載する際は、ターゲット属性に応じたメインとサブの位置付けを決めておく。BtoBウェビナーなら、セミナーズやPeatixをメインに置き、補完としてこくちーずプロを使う。IT系ならTECH PLAYをメインにする。

掲載タイミングも使い分けられる。メインサイトには開催1ヶ月前から掲載し、サブサイトは2週間前から追加する。ゆっくりと申込が積み上がる傾向があるため、早めの掲載が有効だ。

同じウェビナーでもサイトごとにタイトルや訴求ポイントを微調整すると、ユーザー属性のマッチング精度が上がる。技術系サイトでは技術的な詳細を強調し、一般ビジネス系サイトでは業務上の成果を強調するといった使い分けが一例だ。

どのサイトからの申込が最も多いかをGoogleアナリティクスのUTMパラメータ等で追跡し、次回以降の掲載戦略に反映する。

有料広告を活用した集客戦略

Web広告の種類と特徴

有料広告は、短期間で特定のターゲットに集中的にリーチできる手法だ。無料チャネルとの最大の違いは「ターゲティングの精度」と「配信タイミングのコントロール」にある。

リスティング広告(Google・Yahoo!) は、「ウェビナー 〇〇」と検索しているユーザーへ直接届く。購買意欲の高い層へのリーチ効率が高く、クリック課金のため予算管理もしやすい。BtoBウェビナーの集客では特に費用対効果が出やすい手法だ。

SNS広告(Facebook・LinkedIn・X) は、属性でターゲットを絞り込んで配信できる。LinkedIn広告は企業規模・業界・役職での絞り込みが可能なため、BtoBウェビナーとの相性が高い。Facebook広告は年齢・職業・興味関心によるターゲティングで、BtoCや一般向けウェビナーに向いている。

ディスプレイ広告 はGoogleのディスプレイネットワークやYouTubeで画像・動画を配信する。クリック率は低いが認知拡大に機能し、リターゲティングと組み合わせると申込率が上がる。

リターゲティング広告 は、過去に自社サイトやランディングページを訪問したユーザーに再アプローチする手法だ。一度検討して離脱したユーザーへの後押しとして有効で、他の広告より高いコンバージョン率が期待できる。

広告予算の設定と配分

広告予算は「参加者1人当たりの価値」から逆算して設定する。参加者が商談化する確率・成約率・平均受注額を掛け合わせて1参加者の価値を算出し、その10〜30%程度を獲得コストの上限とする考え方が一般的だ(あくまで参考の計算例であり、自社の実績データをもとに設定すること)。

媒体別の予算配分は、リスティング広告に40〜50%・SNS広告に30〜40%・ディスプレイ広告に10〜20%を目安にする。ただし、ターゲットの属性や業界によって最適な比率は変わる。初回は小規模でテスト配信し、効果を見ながら調整する。

配信開始のタイミングは、リスティング広告は開催2週間前から、SNS広告は3週間前から、ディスプレイ広告は1ヶ月前からが目安だ。

広告効果の測定と改善

主要KPIはインプレッション数・CTR(クリック率)・CVR(コンバージョン率)・CPA(獲得単価)・ROIの5つだ。このうち実務上最も重要な指標はCPAとROIで、「いくら使っていくら返ってきたか」を常に把握する。

CTRが低い場合は広告文やクリエイティブを見直す。CVRが低い場合はランディングページが問題であることが多い。広告文の約束とLPの内容がずれていないか、フォームの入力項目が多すぎないか、ページの読み込み速度に問題がないかを確認する。

A/Bテストは広告文・バナー画像・ターゲティング設定・ランディングページの組み合わせで実施する。変数を1つに絞って比較することで、改善効果の原因を特定しやすくなる。

参加率を高める告知コンテンツの作り方

魅力的なタイトル設定のコツ

タイトルは告知コンテンツの中で最初に読まれる要素であり、クリックするかどうかを決定づける。以下の3要素を盛り込むと申込率が上がりやすい。

  • 具体性:「売上向上」ではなく「売上30%改善」のように数値で示す
  • ターゲットの明示:「経営者向け」「BtoBマーケ担当者向け」など対象を絞る
  • 問題解決型:「なぜ〇〇で成果が出ないのか」「〇〇の課題を3ヶ月で解決する方法」

タイトルの改善前後の例を挙げると、次のようになる。

改善前改善後
マーケティング戦略セミナー3ヶ月でリード数を倍増させたBtoBマーケ戦略を公開
デジタル広告の基礎を学ぶ広告費を増やさず問い合わせを月10件増やす実践講座
DX推進の進め方中小企業でDXを進める現場担当者が語る失敗しない導入手順

権威性を示す表現も有効だ。「支援実績〇〇社の専門家が解説」「業界シェア上位企業での導入事例を初公開」のように、信頼の根拠を具体的に示す。

参加メリットの伝え方

参加メリットは「何となく役立つ」という印象ではなく、「参加後に何が変わるか」を具体的に書く。WIIFM(What’s In It For Me:自分にとって何のメリットがあるか)の視点で整理することが出発点だ。

メリットの伝え方として効果的な構造は「現状の課題→参加後の変化」を対比させる形式だ。

  • 現状:リードは集まっているが商談化率が5%以下で伸び悩んでいる
  • 参加後:商談化率を高める3つのアプローチを習得し、翌月から実行できる状態になる

「3つのポイント」「5つのステップ」のように学べる内容を箇条書きで明示することも有効だ。過去参加者の成果データがあれば必ず盛り込む。「参加者の〇割が翌月以降に施策を実行」「受講後に具体的なアクションプランを作成できた」といった実績は申込を後押しする。

申し込み導線の最適化

告知の質が高くても、申込フォームへの動線が複雑だと離脱が増える。

申込ボタンはLPの上部・メリット説明後・ページ下部の3箇所に設置する。「今すぐ申し込む」「無料で参加を確定する」「残り〇席」のように、行動を促す文言と緊急性をセットにする。

申込フォームの入力項目は必要最小限に絞る。氏名・メールアドレス・会社名の3項目が基本で、追加情報が必要な場合は任意項目として分けて表示する。「申込後にどうなるか(確認メールの送信タイミング・参加URLの通知方法)」を明記することで、参加者の不安を事前に取り除ける。

QRコードをSNSやメール内に設置してスマートフォンからの申込もスムーズにする。フォームのモバイル表示を必ず確認しておく。

業界別・ターゲット別告知戦略

BtoB向け告知のポイント

BtoBウェビナーの告知では、企業の意思決定プロセスを前提にした設計が必要だ。参加者は個人の判断だけでは動けない。上司への相談・スケジュール調整・場合によっては参加承認のフローが発生する。

このため開催1ヶ月前からの告知開始は必須だ。業務時間内に開催するウェビナーであれば、なおさら準備時間が必要になる。

告知文のトーンは「企業が得られる成果」に焦点を当てる。「業務効率を30%改善」「年間コストを〇万円削減」のように、ROIを数値で示すことが意思決定を後押しする。

対象者を役職・部署で明示することも重要だ。「経営者向け」「マーケティング担当者向け」「情報システム部門向け」のように明記することで、適切な参加者を集めやすくなる。

告知チャネルとしてはLinkedIn・メルマガ・セミナーズ・Peatixが向いている。有料のリスティング広告と組み合わせることで、認知層を広げながら既存リードへの告知を同時に進められる。

BtoC向け告知の特徴

BtoCウェビナーは個人の感情・関心・利便性が参加判断を決める。「役立ちそう」「面白そう」「無料だから試してみよう」という軽いきっかけで申込に至るケースが多い。

告知文は親しみやすいトーンで書き、「初心者でも大丈夫」「自宅から参加できる」「録画視聴あり」といった参加ハードルの低さを前面に出す。

視覚的な訴求も効果的だ。登壇者の顔写真・ウェビナーのテーマを示すビジュアルバナー・過去の開催風景などを掲載することで、安心感と期待感が高まる。

告知タイミングはBtoBより短く設定できる。2〜3週間前からの告知で集客が成立するケースが多い。平日夜間・週末に開催するウェビナーが多いため、告知自体も夜間・休日のSNS配信と組み合わせると効果的だ。

共催ウェビナーによる集客拡大

自社のハウスリストが限られている場合、または新規層へのリーチを強化したい場合、共催ウェビナーは有効な選択肢だ。

共催ウェビナーとは、ターゲット属性が重なる他社と共同で開催するウェビナーを指す。各社がそれぞれのハウスリストに向けて集客するため、自社単独開催と比べて参加者数が増えやすい。また、お互いにこれまで接点のなかった新規層へのリーチが同時に実現できる。

共催相手を選ぶ際の判断軸は「ターゲット層の重なり」と「競合しないサービス内容」だ。同じ課題を持つ顧客を持ちながら、提供するソリューションは異なる企業との組み合わせが理想的だ。

デメリットとして、コンテンツの方向性合意・役割分担・クリエイティブ承認など、社内調整よりコミュニケーションコストが増える点は把握しておく必要がある。企画段階でテーマ・ターゲット・獲得リードの分配方法・スケジュールを明確に決めておくことで、後工程の摩擦を減らせる。

告知効果の測定と改善方法

KPI設定と効果測定

告知戦略を改善するには、測定できる指標を最初から設定しておく必要がある。感覚での評価は再現性がなく、次回への改善につながらない。

設定すべき基本KPIは以下の5つだ。

KPI計算方法目安
リーチ数告知が届いた人数媒体・規模により異なる
CTR(クリック率)クリック数÷インプレッション数メール:2〜5%、SNS:1〜3%、Web広告:0.5〜2%(参考値)
CVR(申込率)申込数÷クリック数5〜15%(ターゲティング精度により変動)
参加率参加者数÷申込数60〜80%(参考値)
CPA(獲得単価)広告費÷申込数自社のLTV・商談化率から逆算

※上記の目安はあくまで参考値であり、業種・ターゲット・テーマによって大きく異なる。自社の実績データを積み上げて基準値を設定することが望ましい。

告知チャネル別の申込数も毎回記録する。メルマガ・SNS・Web広告・告知サイトそれぞれのUTMパラメータを設定しておくことで、どのチャネルが最も効果的かを把握できる。

データ分析による改善点の発見

数値を集めた後は、「なぜその結果になったか」の分析が改善につながる。

時系列分析では、申込が集中するタイミングを把握する。一般的に告知開始直後と締切直前に申込が集中する傾向があるため、この2つのタイミングに合わせた重点告知が有効だ。

チャネル別分析では、申込率だけでなく「申込した人が当日参加したか」「商談化したか」まで追跡すると、チャネルごとの質の差が見えてくる。メルマガ経由の参加者は参加率が高く、SNS広告経由は新規比率が高いといった傾向が多くの企業で見られる。

離脱ポイントの特定も重要だ。告知を見たがクリックしない→クリックしたが申し込まない→申し込んだが参加しない、という各段階のどこで離脱が起きているかを把握することで、改善箇所を絞り込める。

PDCAサイクルの回し方

ウェビナー告知の精度を上げるには、毎回のウェビナーをPDCAの単位として回す習慣が必要だ。

Plan: 前回データをもとに改善仮説を立てる。「タイトルに数値を入れると申込率が上がるのでは」「配信時間を昼休みにシフトすると開封率が上がるのでは」など、具体的で検証可能な仮説にする。

Do: 仮説に基づいてA/Bテストを組み込みながら告知を実行する。変数は1つに絞る。

Check: KPIと仮説の照合を行う。期待と異なる結果が出た場合は、その原因を深掘りする。

Act: 効果が出た施策は標準化し、効果のなかった施策は廃止または修正する。改善のポイントをドキュメントとして記録しておくと、次回・次々回への継続的な精度向上につながる。

定期的な振り返りミーティングをウェビナー後1週間以内に設定し、チーム全体で結果を共有する体制が理想だ。

告知後のフォローアップ戦略

リマインドメールの活用

申込を獲得した後も、当日に参加してもらうまでが集客の完成だ。申込者の当日参加率は平均60〜80%程度とされており、リマインドの質と回数で変動する。

リマインドメールは以下の4段階で送ることを基本とする。

送信タイミング目的主な内容
申込直後参加意向の固定感謝・開催詳細・カレンダー登録リンク
1週間前期待値の向上アジェンダ詳細・講師紹介・事前準備のお願い
前日参加準備の完了参加URL・推奨環境・トラブル時の連絡先
1時間前直前確認開始時刻・参加URL(再送)・簡潔なひと言

件名は各回で役割を持たせる。「【申込完了】〇月〇日のセミナー詳細をお送りします」「【明日開催】参加用URLはこちら」のように、開封理由が一目でわかる件名にする。

前日・当日のリマインドは参加率への影響が大きい。特に当日のリマインドは「見落としていた申込者」の救出に機能する。

参加者との関係構築と次回誘導

告知から参加までの期間は、参加者との接触を深める機会でもある。

事前アンケートを実施することで、参加者の関心・抱えている課題・期待値を把握できる。得られた情報をウェビナー本番のコンテンツ調整に活用することで満足度が上がり、次回参加への意欲も高まる。

参加者限定の予習資料・関連記事・過去ウェビナーのダイジェスト動画などを事前に提供すると「特別感」が生まれ、当日参加率も上がりやすい。

次回ウェビナーへの誘導は、満足度の高いウェビナー終了直後が最もタイミングが良い。終了後のアンケートで次回参加意向を確認し、意向のある参加者には早期申込特典を提供する。「今日申し込んだ方限定で資料を無料提供」「先着〇名に特別価格」といった限定性のある特典が即決を促す。

参加者のステップアップに沿ったウェビナーシリーズを設計しておくことで、初級→中級→上級の自然な流れで継続参加を促せる。

よくある告知の失敗事例と対策

ウェビナー告知でよく発生する失敗パターンと、その対策を整理した。

失敗パターン典型的な事例対策
告知開始が遅すぎるBtoBで開催1週間前に告知。担当者が社内調整できず見送りBtoBは1ヶ月前、BtoCは2〜3週間前を起点に設定する
告知開始が早すぎる2〜3ヶ月前に告知。参加者が「まだ先」と後回しにして忘れる段階的告知で接触回数を確保。早期告知は事前登録特典とセットにする
ターゲットが広すぎる「すべてのビジネスパーソンに役立つ」という設定。誰にも刺さらないペルソナを絞り込み、その人物の課題と成果を具体的に書く
ターゲットが狭すぎる「東京都内・従業員50〜100名のIT企業のマーケ担当者のみ」。参加者数が集まらない属性を2〜3段階で設定し、メインとサブのターゲットを使い分ける
告知文が抽象的「マーケティングの基本が学べます」。参加者が何を得られるか不明「〇〇の課題を持つ方が参加後に〇〇できるようになる」と具体的な成果を示す
単一チャネル依存メルマガのみで告知。ハウスリスト外への露出ゼロ2〜3チャネルを組み合わせ、特性に応じた役割分担をする
申込フォームの離脱入力項目が10項目以上。途中で離脱される必須項目は氏名・メールアドレス・会社名の3つに絞る

失敗の多くは「告知の型ができていないまま、毎回同じやり方を繰り返している」ことに起因する。上記の対策を参照しながら、自社のウェビナーで実際に起きている課題を特定して改善を進めてほしい。

ウェビナー告知チェックリスト

以下のチェックリストを使い、告知作業の抜け漏れを防いでほしい。

開催1ヶ月前(BtoB)/2〜3週間前(BtoC)

  • ターゲットペルソナと訴求ポイントを文書化した
  • 告知タイトルに数値・ターゲット・課題解決の要素を含めた
  • ランディングページを作成し、申込フォームの動作確認をした
  • メインの告知サイト(Peatix・セミナーズ等)に掲載した
  • オウンドメディア(HP・ブログ)に告知を掲載した
  • メルマガ配信(Tips型)を送った
  • SNS投稿を行い、ピン留めを設定した
  • 有料広告を使う場合、UTMパラメータを設定した

開催2週間前

  • 追加の告知サイトへの掲載を開始した
  • SNS告知の2回目を投稿した
  • 申込者への1週間前リマインドメールの準備ができている

開催1週間前〜前日

  • メルマガ配信(告知型・締切訴求)を送った
  • SNS告知の3回目を投稿した(残席・締切を訴求)
  • 申込者への前日リマインドメールを送った(参加URL・技術確認事項を記載)
  • リスティング広告・SNS広告の予算と配信設定を最終確認した

当日

  • 開始1時間前に最終リマインドメールを送った
  • 申込者数・当日参加者数を記録した

開催後

  • 参加者へのフォローメール(資料・アーカイブ)を送った
  • 次回ウェビナーへの案内を行った
  • チャネル別申込数・参加率・満足度をKPIシートに記録した
  • 改善仮説を立て、次回の告知計画に反映した

ウェビナー告知は、参加者が自社と初めて接点を持つ入口だ。ここでの失敗は、どれだけ内容が良くても取り返せない。本記事で整理した戦略・チェックリストを活用し、告知の精度を毎回少しずつ上げていくことが、安定した集客の実現につながる。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、AIの特性上、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。本記事の内容に関するご質問、ご意見、または訂正すべき点がございましたら、お手数ですがお問い合わせいただけますと幸いです。

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