積算とは?入札における積算基礎・歩掛・単価の仕組みを解説

入札に参加する際、適正な価格で応札するためには「積算」の理解が欠かせません。積算とは工事や業務にかかる費用を一つひとつ算出し、積み上げて総額を求める作業です。この記事では、入札における積算の基本的な仕組み、歩掛や単価の考え方、そして積算で失敗しないためのポイントを解説します。

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目次

積算とは

積算の定義

積算とは、工事・業務委託・物品調達などの費用を、構成要素ごとに数量と単価を掛け合わせて算出し、合計する作業です。「見積り」が取引先から提示される金額であるのに対し、「積算」は自ら費用を算出する行為を指します。

入札における積算の重要性

官公庁の入札では、発注者が「予定価格」を設定し、この予定価格以下の最低価格(または最高評価)の者が落札します。予定価格は発注者が独自に積算した結果です。受注者も同様に積算を行い、利益を確保しつつ予定価格以下で応札できる金額を算出する必要があります。

積算が甘いと、低すぎる価格で落札して赤字になるか、高すぎる価格で応札して落札できないかのどちらかになります。

積算の構成要素

直接工事費(直接原価)

工事や業務の遂行に直接かかる費用です。

  • 材料費 — 資材・部品・消耗品の費用
  • 労務費 — 作業員の人件費。歩掛(後述)を使って算出する
  • 直接経費 — 機械の損料、仮設費、運搬費など

間接工事費(共通仮設費・現場管理費)

工事全体の運営にかかる費用です。

  • 共通仮設費 — 仮囲い、安全設備、仮設道路など、工事全体に共通する仮設費用
  • 現場管理費 — 現場代理人の人件費、通信費、保険料など現場の運営費用

一般管理費等

会社本社の運営にかかる費用(役員報酬、事務職員給与、事務所経費等)と利益を合わせたものです。工事原価に一定の比率を掛けて算出するのが一般的です。国土交通省が公表する「一般管理費等率」が目安として使われます。

積算の全体構造

費目 内容 算出方法
直接工事費 材料費+労務費+直接経費 数量×単価
共通仮設費 仮設・安全費等 直接工事費×率
現場管理費 現場運営費 (直接工事費+共通仮設費)×率
工事原価 上記の合計
一般管理費等 本社経費+利益 工事原価×率
工事価格 応札金額(税抜) 工事原価+一般管理費等
消費税 10% 工事価格×10%
入札金額 応札金額(税込) 工事価格+消費税

歩掛(ぶがかり)とは

歩掛の定義

歩掛とは、ある作業を行うために必要な労務量(人工:にんく)を数値化したものです。「1日あたり何人の作業員が必要か」を示す指標で、労務費の算出に使います。

例えば「コンクリート打設 100m³あたり 普通作業員 3.5人」という歩掛の場合、100m³のコンクリートを打設するのに普通作業員が3.5人日必要という意味です。

歩掛の出典

建設工事の歩掛は、主に以下の資料に掲載されています。

  • 国土交通省 土木工事標準積算基準書 — 国の土木工事の積算に使用される公式基準
  • 建設物価(一般財団法人 建設物価調査会) — 資材単価・歩掛を収録した月刊誌
  • 積算資料(一般財団法人 経済調査会) — 同上

役務(業務委託)の積算では、歩掛ではなく「技術者単価」×「作業工数」で労務費を算出するのが一般的です。

単価の調べ方

公共工事設計労務単価

国土交通省が毎年公表する「公共工事設計労務単価」は、建設工事の積算で使う労務単価の基準です。都道府県別・職種別に設定されており、発注者が予定価格を積算する際の基準になります。

資材単価

資材の単価は以下から調査します。

  • 刊行物単価 — 建設物価・積算資料に掲載されている標準単価
  • 見積単価 — メーカー・商社から直接取得する見積り
  • 市場単価 — 実勢取引価格を調査して決定する単価

積算で失敗しないためのポイント

仕様書の読み込みが全て

積算精度は仕様書の読み込み精度に直結します。数量の拾い漏れ、仕様の読み違い、条件の見落としが積算ミスの主な原因です。特に以下の点を確認してください。

  • 施工条件・作業条件(夜間作業、交通規制、騒音規制等)の有無
  • 仮設の範囲(発注者支給か受注者負担か)
  • 安全対策費の計上方法
  • 設計変更条項の有無

予定価格との整合性

官公庁の入札では、予定価格を超える応札は無効になります。発注者も同じ積算基準書を使って予定価格を算出しているため、同じ基準書に基づいて積算すれば大きな乖離は生じにくくなります。

最低制限価格に注意

多くの官公庁は「最低制限価格」を設けており、これを下回る応札は失格になります。安ければ良いわけではなく、適正な範囲内で応札する必要があります。

よくある質問

積算と見積りの違いは?

積算は自ら費用を構成要素ごとに算出する作業です。見積りは取引先が提示する金額、または積算結果をもとに作成する書類を指します。積算は見積りの基礎となるプロセスです。

積算ソフトは必要?

小規模な案件ではExcelでも対応できますが、建設工事の本格的な積算にはGAIAやATLUS等の積算ソフトが使われます。歩掛・単価のデータベースが組み込まれており、効率的に積算できます。

歩掛が公表されていない業務はどう積算する?

役務(コンサルティング、調査業務等)は歩掛が公表されていないことが多いため、類似業務の実績単価や技術者単価×想定工数で算出します。国土交通省の「設計業務等標準積算基準書」が参考になります。

まとめ

積算は入札で適正価格を算出するための基本技術です。直接工事費・間接工事費・一般管理費等の構造を理解し、歩掛と単価を正しく使うことで、利益を確保しつつ競争力のある価格で応札できます。仕様書の読み込みと積算基準書の活用が精度の鍵です。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、AIの特性上、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。本記事の内容に関するご質問、ご意見、または訂正すべき点がございましたら、お手数ですがお問い合わせいただけますと幸いです。

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