被リンクSEOとは?獲得方法・効果測定・ペナルティ対策を実務視点で解説

この記事のポイント
  • 被リンクSEOは量より質が重要で、自然性・権威性・関連性を兼ね備えた被リンクが最も効果的
  • 高品質なコンテンツの作成と業界内ネットワークの構築が、持続的な被リンク獲得の基盤となる
  • 有料リンクやスパムリンクは短期的効果があっても長期的にはペナルティリスクが高く、避けるべき
  • 被リンクの効果測定にはKPI設定と継続的なモニタリングが不可欠で、定期的な最適化が成功の鍵
  • 2024年以降はE-E-A-T重視とAI技術の発展により、より本質的な価値提供が求められる時代

被リンクはGoogleの検索順位を決める主要なシグナルの一つだ。Backlinkoの調査では、Google検索1位のページは2位〜10位のページと比べて平均3.8倍の被リンクを獲得している。Ahrefsのデータでも、被リンクゼロのページの約96.55%はGoogleからのトラフィックがゼロだった。

つまり「良い記事を書けば自然に上がる」は半分正解で、半分は幻想だ。検索上位を狙うなら、被リンクの獲得と管理は避けて通れない。

ただし、被リンクは数を増やせばいいわけではない。GoogleのSpamBrainは年々精度を上げており、2024年12月・2025年8月にはスパムアップデートが実施された。低品質なリンク操作はむしろ順位下落を招く。

この記事では、被リンクSEOの基礎知識から、実務で使える獲得手法、ペナルティの予防と対処、2025年時点の最新トレンドまでを一本にまとめた。中小企業のWeb担当者が「次に何をすればいいか」を判断できる内容を目指している。

目次

被リンクとは?SEO初心者が押さえるべき基礎知識

被リンクの定義と基本概念

被リンクとは、外部のWebサイトから自分のサイトに向けて設置されたリンクを指す。英語ではbacklink、inbound linkとも呼ばれる。

たとえばSEOの情報を発信しているブログが、自社の調査レポートを「参考データはこちら」と紹介してくれた場合、それが被リンクだ。学術論文でいう「引用」と同じ仕組みで、Googleはこれを第三者からの推薦票のように扱い、サイトの信頼度を測る指標にしている。

被リンクには種類がある。SEOの実務で特に押さえておきたいのは以下の4つだ。

  • dofollow(通常リンク):PageRankを受け渡す標準的なリンク。SEO効果が最も大きい
  • nofollow(rel=”nofollow”):リンク先へのPageRank受け渡しを制限する属性。ただしGoogleは2019年から「ヒント」として扱うと明言しており、完全に無視されるわけではない
  • sponsored(rel=”sponsored”):広告・有料掲載であることを示す属性
  • ugc(rel=”ugc”):コメント欄やフォーラム投稿など、ユーザー生成コンテンツからのリンク

Ahrefsの調査によると、上位110,000サイトへの全被リンクのうちnofollowは約10.6%、sponsoredは0.01%、ugcは0.44%だった。大半はdofollowリンクが占めている。

被リンクがSEOに与える3つの影響

1. ドメインとページの権威性が上がる

質の高いサイトからdofollowリンクを受けると、PageRankが受け渡され、自サイトの権威性スコアが向上する。結果として、そのページだけでなくサイト全体の検索順位が底上げされる。

2. クロールとインデックスが早まる

Googleのクローラーはリンクをたどってページを発見する。外部サイトからのリンクが多いほど、新規ページが早く発見され、インデックスに登録されやすくなる。公開直後の記事や、更新頻度の高いサイトにとっては地味だが大きな恩恵だ。

3. リファラルトラフィックが増える

被リンクは検索エンジン経由だけでなく、リンク元サイトの読者を直接連れてくる。権威あるメディアに紹介されれば、アクセス数の直接的な増加につながる。

発リンクとの違い

混同しやすい概念に「発リンク」がある。自サイトから外部サイトへ向けて貼るリンクが発リンクだ。被リンクは「もらうリンク」、発リンクは「出すリンク」と覚えればいい。

発リンクもSEOに無関係ではない。信頼できる情報源へ適切にリンクを張ることで、Googleは「このページは読者に有益な情報を紹介している」と判断しやすくなる。ただし、スパムサイトへのリンクや、脈絡のない大量の発リンクは逆効果になる。

Googleが被リンクを重視する理由と評価の仕組み

PageRankの基本的な考え方

Googleの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、学術論文の引用システムをWebに応用してPageRankを開発した。多くの論文から引用される論文が価値が高いように、多くのサイトからリンクされるページは有用だろう、という発想だ。

Google自身も公式に「どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがWebサイトに張ったリンクを基準としている」と述べている。さらに、被リンクを評価基準から外す実験を行った結果、検索結果の品質が大きく下がったことも公表している。

2025年現在、PageRankのスコアは非公開になったが、仕組み自体はアルゴリズムの中核として機能し続けている。

E-E-A-Tとの関係

現在のGoogleはPageRankの考え方を拡張し、E-E-A-T(Experience=経験、Expertise=専門性、Authoritativeness=権威性、Trustworthiness=信頼性)という評価軸を重視している。

被リンクはこの中でも特にAuthoritativeness(権威性)に直結する。たとえば医療情報サイトが大学病院や医学会からリンクされていれば、そのサイトの権威性は大きく高まる。逆に、無関係なサイトからの大量リンクは権威性を下げる要因にもなりうる。

2022年にExperience(経験)が追加されてからは、「実際に手を動かした人の情報」がより高く評価されるようになった。実務経験に裏打ちされた記事は、専門家や同業者からリンクされやすいため、E-E-A-Tと被リンク獲得は表裏一体の関係にある。

単純な数ではなく「質×関連性」で決まる

GoogleのJohn Mueller氏は繰り返し「リンクの量より質と関連性のほうが重要だ」と発言している。評価に影響する主な要素を整理すると以下のようになる。

評価要素高評価の例低評価の例
リンク元の権威性大学、政府機関、大手メディア無名の自動生成サイト
トピックの関連性同業界の専門メディアからのリンクまったく無関係なジャンルからのリンク
リンクの文脈記事本文中に自然に埋め込まれたリンクフッターやサイドバーに機械的に配置
アンカーテキストリンク先の内容を自然に説明する文言キーワードを詰め込んだ不自然な文言
リンクの自然性時間をかけて徐々に増加短期間で不自然に急増

良質な被リンクの見極め方

ナチュラルリンクが最も価値が高い

ナチュラルリンクとは、サイト運営者の依頼や操作なしに、第三者が自発的に貼ったリンクのことだ。「この調査データが参考になった」「このツールが便利だった」といった理由で紹介されるリンクは、Googleから最も高く評価される。

ナチュラルリンクを獲得しやすいコンテンツには共通点がある。

  • 独自の調査データ:自社で実施したアンケートや市場調査の結果
  • 実用的なツール・テンプレート:業務ですぐ使えるチェックリストや計算ツール
  • 網羅的なガイド記事:特定テーマを深掘りした長文コンテンツ

Backlinkoの調査では、長文コンテンツは短文と比べて77.2%多くの被リンクを獲得している。ただし文字数を増やせばいいわけではなく、そのテーマについて読者が知りたいことを漏れなくカバーしているかどうかがポイントだ。

権威性の高いサイトからの被リンク

.govドメイン(政府機関)、.eduドメイン(大学)、大手メディア、業界団体など、社会的に信頼されている組織からのリンクは、SEO上の影響が大きい。

権威性の判断にはAhrefsのDomain Rating(DR)やMozのDomain Authority(DA)がよく使われる。ただし、これらはあくまでサードパーティの推定値であり、Google自体が使っている指標ではない。DRやDAが高いサイトからのリンクが有利なのは間違いないが、数値だけに頼らず、リンク元サイトの実際のコンテンツや運営元の信頼性も合わせて確認すべきだ。

関連性の高いサイトからの被リンク

Web制作会社のサイトであれば、デザイン系メディア、IT専門誌、マーケティング情報サイトからの被リンクが関連性の高いリンクになる。一方、料理レシピサイトや旅行ブログからのリンクは関連性が低く、SEO効果は限定的だ。

地域密着型ビジネスの場合は、地域性も関連性の一部として評価される。同じ地域の商工会議所、自治体サイト、地域メディアからの被リンクは、ローカルSEOに直結する。

アンカーテキストの分散が重要

アンカーテキストとは、リンクが設定された文字列のことだ。「SEO対策の方法はこちら」の「SEO対策の方法はこちら」がアンカーテキストにあたる。

検索エンジンはアンカーテキストからリンク先の内容を推測する。そのため、狙いたいキーワードをアンカーテキストに含めると順位向上に効きやすい。しかし、同じキーワードを含むアンカーテキストばかりが大量に集まると、Googleはリンク操作を疑う。

自然な被リンクプロファイルでは、アンカーテキストは以下のように分散している。

  • ブランド名やサイト名(例:「debono」「デボノ」)
  • URL(例:「https://debono.jp/5202」)
  • 一般的なフレーズ(例:「この記事」「こちら」「詳しくはこのページ」)
  • キーワード含有(例:「被リンクの獲得方法」)
  • 複合的な表現(例:「debonoの被リンク解説記事」)

キーワード含有のアンカーテキストが全体の数%〜十数%に収まっていれば自然な範囲だ。50%を超えるような偏りがあれば、Googleにスパム判定されるリスクが高まる。

悪質な被リンクの見分け方とペナルティ対処法

やってはいけない被リンク施策

以下のリンク施策はGoogleのスパムポリシーに明確に違反する。短期的に順位が上がったように見えても、SpamBrainに検知されれば一気に順位が崩壊する。

有料リンクの購入:金銭を支払って獲得するリンクは、Googleが最も厳しく取り締まる対象だ。リンク売買の仲介サイトやマーケットプレイスも監視されている。BuzzStreamの調査では、2024年6月のリンクスパムアップデートで多数のサイトが被リンク購入を理由にトラフィックを失った。

リンクファーム・PBN(プライベートブログネットワーク):SEO目的だけで作られた複数のサイトから相互にリンクを張り合う手法。同一テンプレート、同一ホスティング、類似のWHOIS情報といった「足跡」をSpamBrainが検知する。

大量の相互リンク:自然な相互リンクは問題ないが、順位操作を目的とした組織的な相互リンクはスパム判定の対象になる。Ahrefsのデータでは、73.6%のドメインに何らかの相互リンクがあり、上位ページの43.7%にも相互リンクが含まれる。問題は量と意図であって、相互リンクそのものが悪いわけではない。

自動生成サイトからの大量リンク:コメントスパム、フォーラムスパム、自動生成されたディレクトリサイトへの大量登録は、効果がないだけでなくペナルティの原因になる。

ペナルティの2つの種類

Googleのペナルティには手動ペナルティとアルゴリズムペナルティがある。

手動ペナルティは、Googleの品質評価チームが目視で審査し、ガイドライン違反を確認した場合に科される。Google Search Consoleの「手動による対策」セクションに具体的な違反内容と対応方法が通知される。対処すべき内容が明確なので、適切に対応すれば回復は比較的早い。

アルゴリズムペナルティは、SpamBrainなどの自動システムが検知して適用する。通知は一切来ない。Google公式ドキュメントには「リンクスパムアップデートの場合、スパムリンクがもたらしていた順位上昇効果はすべて失われ、取り戻すことはできない」と明記されている。回復には数か月から1年以上かかるケースもある。

ペナルティの早期発見方法

手動ペナルティはSearch Consoleで通知されるため、月1回は「手動による対策」ページを確認する習慣をつけたい。

アルゴリズムペナルティは通知がないため、以下の兆候で察知する。

  • オーガニックトラフィックの急激な減少(前週比で20%以上の下落など)
  • 主要キーワードの検索順位が一斉に下落
  • Googleのスパムアップデート発表時期と下落タイミングが一致

Google Search Status Dashboardでアップデートの展開状況を確認し、自サイトの順位変動と照合するのが基本動作だ。

ペナルティからの回復手順

手動ペナルティの場合:

  1. Search Consoleの通知内容を確認し、問題のある被リンクを特定する
  2. リンク元サイトの管理者に削除を依頼する。メールには該当URLと削除理由を具体的に書く
  3. 削除に応じてもらえないリンクは、Googleの否認ツール(Disavow Tool)で否認する
  4. 対処が完了したら、Search Consoleから再審査請求を提出する。実施した対策の詳細と再発防止策を具体的に記載する

アルゴリズムペナルティの場合:

再審査請求の仕組みがないため、問題リンクの削除・否認を行ったうえで、Googleのクローラーが再評価するのを待つ。並行して高品質なコンテンツの作成と自然な被リンクの獲得を続けることが、回復を早める唯一の方法だ。

否認ツールの使い方と注意点

Googleの否認ツール(Disavow Links Tool)は、Search Console上で特定のURLやドメインからのリンクを「無視してほしい」とGoogleに申請する機能だ。

Google公式は「これは上級者向けの機能であり、慎重に使わなければサイトのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性がある」と警告している。GoogleのJohn Mueller氏も「否認ツールは通常のサイト運営では不要」と繰り返し述べている。

否認ツールを使うべきケースは限定的だ。

  • Search Consoleで「不自然なリンク」に関する手動ペナルティを受けた場合
  • 過去にリンク購入やリンクスキームに参加していた履歴がある場合
  • ネガティブSEO(第三者によるスパムリンク攻撃)を受けている明確な証拠がある場合

それ以外のケースでは、GoogleのアルゴリズムがSpamBrainを通じて低品質リンクを自動的に無視してくれるため、わざわざ否認する必要はない。否認ファイルの作成時は、良質な被リンクまで否認しないよう、1件ずつリンク元の品質を確認してから判断する。

被リンク獲得の実践手法7選

被リンクの獲得方法は「コンテンツで引き寄せる」アプローチと「自ら働きかける」アプローチに大別できる。いずれもGoogleのガイドラインに準拠した正当な手法だ。

手法1:独自データ・調査レポートの公開

自社で実施したアンケート調査、市場分析、顧客データの集計結果などを記事やレポートとして公開する。他社が持っていないデータは引用されやすく、ナチュラルリンクの発生源になる。

実務のコツとして、データは引用しやすい形式(グラフ画像+出典表記のセット)で提供すると、リンク付きで転載される確率が上がる。

手法2:スカイスクレイパーテクニック

特定テーマで既に上位表示され、多くの被リンクを獲得している記事を見つけ、その記事を上回る情報量・わかりやすさ・最新性を備えたコンテンツを作成する。完成したら、元記事にリンクしているサイトに「より新しい情報をまとめたので、リンク先の更新を検討していただけないか」と連絡する。

Ahrefsのサイトエクスプローラーで競合記事の被リンク元を一覧化すれば、アプローチ先のリストを効率的に作れる。

手法3:リンク切れの活用(ブロークンリンクビルディング)

業界の関連サイトで、リンク先が404エラーになっている被リンク(ブロークンリンク)を探す。リンク切れを見つけたら、サイト管理者に連絡し、「リンク先がなくなっているようです。代わりに当社のこのページが参考になるかもしれません」と提案する。

相手にとってはリンク切れの修正になるため、単なる営業よりも受け入れてもらいやすい。Ahrefsの「被リンク切れ」レポートやCheck My Linksなどのブラウザ拡張機能を使うと、リンク切れを効率的に発見できる。

手法4:ゲスト投稿・寄稿

業界メディアや専門ブログに記事を寄稿し、著者プロフィールや本文中に自社サイトへのリンクを含める。ポイントは、寄稿先の読者にとって価値のある内容を書くことだ。自社の宣伝記事になっていると掲載を断られるし、仮に掲載されても読者の信頼は得られない。

寄稿先は「自社のターゲット読者と重なるメディア」を選ぶ。無関係なジャンルへのゲスト投稿は、Googleにリンク操作と判断されるリスクがある。

手法5:プレスリリースとメディア露出

自社の新サービス、調査結果、業界初の取り組みなどをプレスリリースとして配信する。ニュース価値のある内容であれば、メディアが取り上げてくれる可能性がある。大手メディアからの被リンクは権威性が高く、SEO効果も大きい。

地域密着型の企業であれば、地方紙や地域情報サイトへのアプローチも有効だ。地域メディアからの被リンクはローカルSEOにおいて高い効果を発揮する。

手法6:業界ネットワークの構築

同業者、業界団体、取引先とのリアルな関係構築は、長期的な被リンク獲得の土台になる。セミナーへの登壇、業界イベントへの参加、勉強会の主催といった活動を通じて業界内での認知度を高めると、記事で言及される機会が自然に増える。

オンラインでも、SNSでの専門的な発信やコミュニティへの貢献を通じて、専門家としてのポジションを確立できる。

手法7:既存コンテンツのリンク獲得力を強化する

新規コンテンツの作成だけでなく、既存の上位表示ページを定期的に更新・強化するのも有効だ。データの鮮度を保つ、最新の事例を追加する、より見やすい図表に作り替えるといったアップデートを行えば、新たにリンクされる機会が生まれる。

Ahrefsの調査によると、上位表示ページは月5%〜14.5%のペースで新たなdofollow被リンクを獲得し続けている。一度検索上位に入れば被リンクが集まりやすくなるという好循環が、この数字に表れている。

被リンクの効果測定と改善方法

被リンク分析ツールの比較

被リンクの状態を正確に把握するには、分析ツールが欠かせない。主要なツールの特徴を整理した。

ツール名費用被リンクデータの強み向いている用途
Google Search Console無料自サイトの被リンク元一覧、アンカーテキスト分布基本的な現状把握、手動ペナルティの確認
Ahrefs月額$129〜業界最大級のリンクインデックス。競合比較に強い競合分析、リンク切れ発見、スパムリンク検出
SEMrush月額$139.95〜Backlink AuditのToxicityスコアで有害リンクを自動分類リンクプロファイルの健全性チェック
Moz月額$49〜Domain Authority(DA)指標、Spam Scoreリンク元の信頼性の簡易判定

まずはGoogle Search Consoleで自サイトの被リンク状況を無料で確認し、より踏み込んだ分析が必要になったら有料ツールを検討するのが現実的だ。

KPIの設定方法

被リンクSEOの効果を測定するには、追うべき指標を事前に決めておく。

  • 参照ドメイン数の推移:被リンク元のユニークドメイン数。単純な被リンク本数より実態を反映する
  • DR/DA50以上のサイトからの被リンク数:権威性の高いリンクの量を測る指標
  • 対象キーワードの検索順位:被リンク施策の最終的な成果指標
  • オーガニックトラフィックの推移:順位向上が実際のアクセス増につながっているかを確認

被リンクの効果が検索順位に反映されるまでには、平均3.1か月かかるとされている。月次レポートで追いかけつつ、短期的な変動に振り回されないことが大切だ。

競合分析で獲得先を見つける

Ahrefsのサイトエクスプローラーで競合サイトのURLを入力すれば、そのサイトの被リンク元を一覧で確認できる。競合がリンクを獲得しているのに自社が獲得できていないサイトは、アプローチ先の候補になる。

確認すべきポイントは以下の3つだ。

  • 競合がどんなコンテンツで被リンクを集めているか(データ系?ハウツー系?ツール系?)
  • 競合がリンクを得ている業界メディアやディレクトリサイトはどこか
  • 競合のアンカーテキスト分布はどうなっているか

競合の成功パターンをそのまま真似るのではなく、自社の強みを活かして差別化する視点を忘れないでほしい。

定期的なリンク監査の進め方

四半期に1回は、自サイトの被リンクプロファイル全体を点検する。確認項目は以下の通りだ。

  1. 新規獲得した被リンクの品質チェック(スパムサイトからのリンクが混じっていないか)
  2. 既存の被リンク元の変化(リンク元サイトの品質低下やリンク切れが発生していないか)
  3. アンカーテキスト分布の偏り(特定キーワードに不自然に集中していないか)
  4. 競合との比較(参照ドメイン数や被リンク増加ペースに差が出ていないか)

問題が見つかった場合は、リンク元への削除依頼や否認ツールでの対処を検討する。

業界別被リンク獲得戦略の違い

BtoB業界の戦略

BtoB企業の顧客は、業務課題を解決するための実用的な情報を探している。ホワイトペーパーや業界レポートといった「保存して後で読み返したくなる」コンテンツが、BtoBでは被リンクを集めやすい。

具体的に有効な施策を挙げる。

  • 調査レポートの定期発行:業界の市場動向や課題をまとめた年次レポートは、同業メディアや業界団体から繰り返し引用される
  • ウェビナー・セミナーの登壇:専門テーマでの登壇実績は、イベント主催者サイトからの被リンクにつながる
  • 業界団体・商工会議所との連携:団体サイトからの被リンクは権威性が高い。加盟企業一覧ページや事例紹介ページへの掲載を狙う
  • ツール・テンプレートの無償公開:ROI計算シート、提案書テンプレート、チェックリストなど、実務で使えるツールは繰り返しリンクされやすい

BtoC業界の戦略

BtoC業界では、消費者の関心を引く分かりやすいコンテンツが被リンクを集める。商品レビュー、使い方ガイド、ランキング記事などが典型だ。

  • インフルエンサーとの連携:商品を試用してもらい、レビュー記事やSNS投稿でリンクを獲得する。2023年10月施行のステマ規制に対応し、PR表記を必ず入れること
  • 季節・トレンドに連動したコンテンツ:「2025年夏のおすすめ○○」といった季節コンテンツや、SNSで話題のテーマに即応した記事は、多くのサイトから参照されやすい
  • ビジュアルコンテンツ:インフォグラフィック、比較画像、動画コンテンツはSNSで拡散されやすく、拡散の過程で被リンクも増加する

YMYL分野(医療・法律・金融)の戦略

医療機関、法律事務所、金融サービスなどYMYL(Your Money or Your Life)分野は、Googleが特に厳しい品質基準を適用する領域だ。権威性と正確性の確保が最優先になる。

  • 有資格者の監修:医師、弁護士、公認会計士など専門資格を持つ人物による監修を明示する。監修者のプロフィールページを設け、資格・経歴・実績を詳しく記載する
  • 学術的な裏付け:論文や公的機関のデータを出典として明記する。出典を明示することで、情報の信頼性が高まり、同業者からの引用リンクを獲得しやすくなる
  • ニッチ分野での専門性:大手が手をつけていないニッチな専門テーマで深掘りした記事を出すと、その分野の専門メディアからリンクを得やすい

ローカルビジネスの戦略

地域密着型ビジネスでは、ローカルSEOの観点から地域関連サイトの被リンクが鍵になる。

  • 地方自治体サイトの企業一覧・事業者紹介ページへの掲載
  • 地域商工会議所の会員企業ページ
  • 地元新聞社・地域情報サイトへのプレスリリース配信
  • 地域イベントのスポンサーや協力企業としての掲載

地域コミュニティへの参加や社会貢献活動を通じて地元での認知度を高めることが、結果的にリンク獲得につながる。

2025年版:被リンクSEOの最新トレンド

被リンクは依然としてトップ3のランキング要素

Googleは200以上のランキングシグナルを使用しているが、2025年時点でも被リンクはコンテンツ品質、検索意図の一致と並ぶトップ3の要素だ。Ahrefsは被リンクを「間違いなく最も重要なランキング要素の一つ」と評しており、Authority Hackerの調査でも「SEO成功との相関が最も強い要素」として挙げられている。

一方で、Googleは被リンクへの依存度を下げる方向に動いている兆候もある。AI技術の進歩により、コンテンツの品質やユーザーの意図をリンクなしで評価できる余地が広がっているためだ。ただし現時点では、被リンクなしで競合性の高いキーワードで上位表示するのは依然として困難だ。

SpamBrainの進化とリンクスパム対策の強化

GoogleのAIベースのスパム検知システムSpamBrainは、年々精度を上げている。2024年12月のスパムアップデート、2025年8月のスパムアップデートと、立て続けにリンクスパム対策が実施された。

注目すべきは、Googleの公式見解だ。「リンクスパムアップデートでスパムリンクの効果が除去された場合、そのリンクがもたらしていた順位上昇効果は二度と取り戻せない」。つまり、リンク購入やPBNで一時的に順位を上げても、検知された時点で元の順位以下に落ちる。やり直しが利かないという点で、リンク操作のリスクはかつてないほど高い。

AI Overview(AIオーバービュー)と被リンクの関係

2025年、Google検索結果にAI生成の要約が表示されるAI Overviewが急速に拡大した。Semrushの調査によると、2025年11月時点でデスクトップ検索の約15.7%でAI Overviewが表示されている。

AI Overviewが表示されると、オーガニック検索のクリック率(CTR)が20〜40%低下するケースが報告されている。一方で興味深いデータもある。AI Overviewに引用されるサイトと、オーガニック検索で上位に表示されるサイトの重複率が高まっているのだ。つまり、従来のSEOで権威性を確立し、被リンクを集めてきたサイトが、AI Overviewでも引用されやすい傾向がある。

被リンクSEOは「Google検索対策」から「AI検索を含む統合的な可視性の確保」へとスコープが広がっている。

E-E-A-T重視の加速

2025年2月のアルゴリズムアップデートでは、E-E-A-T基準がさらに強化され、品質評価ガイドラインに11ページが追加された。特にExperience(経験)の要素が重視されており、「実際にやったことがある人が書いた情報」が評価される傾向が一段と強まっている。

この変化は被リンクSEOにも直結する。自社の実務経験に基づいたノウハウ記事、独自データを含む調査レポート、顧客の成功事例といったコンテンツは、E-E-A-Tのスコアを高めると同時に、同業者から引用・リンクされやすい。一般論を並べた教科書的な記事では、もはや被リンクもE-E-A-Tも獲得しにくい。

今後に向けて準備すべきこと

  • 一次情報の蓄積を始める:自社の実務データ、顧客の声、成功・失敗事例を意識的に記録・整理する。これが今後のコンテンツの差別化要因になる
  • リンクに頼らない権威性も育てる:著者情報の充実、SNSでの専門発信、メディアへの露出など、ブランドシグナルの強化を並行して進める
  • AI検索への対応を意識する:構造化データの実装、FAQ形式の活用、見出し構造の明確化など、AI Overviewに引用されやすいコンテンツ設計を取り入れる

まとめ:今日から始める被リンクSEOアクションプラン

被リンクSEOの要点を振り返り、実務で動けるアクションプランとして整理する。

3つの原則

原則1:数より質。 権威性と関連性の高いサイトからの自然なリンク1本は、低品質なリンク100本より価値がある。

原則2:コンテンツが先、リンクは後。 独自データ・実務経験・専門知識に裏打ちされたコンテンツを先に作る。リンクは優れたコンテンツの結果として集まる。

原則3:短期の裏技より長期の信頼構築。 リンク購入やPBNは、SpamBrainの検知精度が上がり続ける2025年以降、リスクに見合わない。回復不能なペナルティを受ける前に、正攻法に切り替えるべきだ。

今日から始める3ステップ

ステップ1:現状を把握する(所要時間:半日)

Google Search Consoleにログインし、「リンク」レポートで自サイトの被リンク状況を確認する。被リンク元サイトの一覧、リンクされているページのTOP、アンカーテキストの分布をスクリーンショットで保存し、現状のベースラインを記録する。

ステップ2:競合と比較する(所要時間:1〜2日)

主要な検索キーワードで上位3サイトをピックアップし、各サイトの参照ドメイン数と主要な被リンク元を調査する。無料でも一定の範囲で確認できるが、本格的に取り組むならAhrefsやSEMrushの試用期間を活用したい。「競合にあって自社にないリンク」のリストが、獲得施策の出発点になる。

ステップ3:月1本のリンク獲得コンテンツを企画する

自社の専門領域で、独自データ・実務ノウハウ・業界調査のいずれかを含むコンテンツを月1本ペースで公開する。公開後は業界関係者への告知、SNSでの拡散、関連メディアへのアプローチを行い、被リンクの自然な獲得を促す。

被リンクSEOの施策で迷ったら

被リンク対策は地道な作業の積み重ねだ。自社だけでリソースを確保するのが難しい場合や、競合が強い領域で効率的にリンクを獲得したい場合は、SEOの専門家に相談するのも選択肢の一つだ。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、AIの特性上、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。本記事の内容に関するご質問、ご意見、または訂正すべき点がございましたら、お手数ですがお問い合わせいただけますと幸いです。

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